今日は現代経済学の基礎となっている「ケインズ理論」をはじめ、主要な経済理論について説明します。具体的には、古典派経済学、ケインズ理論、サプライサイド理論、マネタリズム、新古典派理論、新保守主義について、非常に簡潔に説明します。
<古典派経済学>古典派は、1929年以前の経済学の基本となっていた理論です。これは、価格(物価)の変動により需要と供給が均衡し、景気が良くなると考えた理論です。
例えば、パソコンが一台20万円で100台売っていたとします。しかし消費者が80台しか買わなかった時に、一台15万円にすれば残りの20台も売れるだろうと考えます。全部売れればメーカーは生産台数を増やすので、景気は良くなるだろう、という考え方です。
実際の経済では、そんなことはほとんど有り得ないですよね。
<ケインズ理論>そこで登場したのがケインズ理論です。古典派では不況に対する説明がつきません。1929年というのは世界恐慌が起きた年で、この時にケインズが一般理論と有効需要の理論を提唱しました。
これは、現実は売れなくても価格は下がらず、売れない原因は需要が少ないことにある、とした理論です。企業は売れないと生産量を減らすので、需要が増えない限り不況は脱せません。需要を(大きく)増やすためには政府の支出で調節すべき、と提唱しました。
これが不況を説明する理論となり、古典派が好況を説明する理論で、双方を使って経済の動きを説明できるようになりました。
<サプライサイド理論>サプライサイド理論とは、米国の
レーガン政権で採用された理論です。需要を増やすための政府支出は全く意味がないと考えています。インパクトが大きいのは減税による効果で、減税→企業の投資拡大→企業が儲かる→税収アップという循環を想定しています。
税率は下げるが、下げた分を上回る税収を得られる、という理論です。
<マネタリズム>マネタリズムはアメリカの経済学者フリードマンが中心的に唱えた理論です。
金融引き締め(通貨・現金の供給抑制)によって景気の過熱を抑えるという理論です。インフレ(物価上昇、貨幣価値減少)を防ぐためには、貨幣の供給を抑えれば良い、と考えたものです。
イギリスの
サッチャー政権でも採用されました。サッチャーは、利子率を上げることで預金が増え(つまり現金保有が減り)、通貨の供給引き締めを実現しました。
<新古典派理論>新古典派とは、一言で言うと
自由放任主義ということです。ケインズ理論が短期的な経済学と考えると、新古典派は長期的なものです。昨日のIS-LM分析で説明したように、完全雇用の実現までがケインズ理論です。その後の市場の需給調整により、自由競争で経済が成り立つ、と考えています。
<新保守主義>英語のネオコンサバティズム(Neoconservatism)を略して
ネオコンと言われる理論です。1970年代ころに登場し、経済的に小さな政府(政府の市場介入を極小化し、個人責任で市場を形成する考え方)を重視した考え方です。日本では中曽根首相が新保守主義の代表と言われています。
民間任せ、減税、福祉削減、
規制緩和などが主なキーワードで特徴付けられる理論です。日本でも1990年代に規制緩和の波が押し寄せていますが、批判や疑問を招いている部分もあります。この規制緩和は新保守主義の考え方によるものです。
以上、非常に簡潔ではありましたが主要な経済理論を説明してきました。
どの理論も経済市場を完璧に説明するものではありませんが、時代と共に理論も変わってきている、というところでしょうか。
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posted by jhirano at 21:57| ☔|
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経済学(マクロ)
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