今回は、需要と供給が均衡していない時の、市場の調整方法について説明します。
<完全競争>
一般的に経済学では、市場を完全競争というモデルとして想定しています。
完全競争市場とは以下のようなモデルです。
・多数の小規模な買い手と売り手が存在する。
・売り手が生産する同一種の商品には差別性が無い。
・売買に制約はなく、消費者も生産者も好きなだけ売買できる。
・売り手と買い手を結ぶのは市場メカニズムで調整された価格である。
詳しくは別途説明しますが、今回の「需要と供給の均衡」も完全競争を前提としたものです。
<需要と供給の調整>
需要と供給に均衡が保たれていない場合、以下の3つの調整過程によって市場は均衡状態に向かいます。
(1)ワルラスの調整過程
需要が供給を上回っている時に、価格が上昇して均衡状態に向かう。
需要が供給を下回っている時に、価格が下落して均衡状態に向かう。
(2)マーシャルの調整過程
需要が供給を上回っている時に、生産量が増えて均衡状態に向かう。
需要が供給を下回っている時に、生産量が減って均衡状態に向かう。
(3)クモの巣の調整過程
価格の上下変動と生産量の増減が交互に起きながら均衡状態に向かう。
((1)と(2)が交互/同時並行的に起きる。)
このように完全競争の元では、自動的に市場の均衡が達せられると考えられています。(実際は完全競争自体がほとんどないので、机上の空論ですが。)
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